10月10日の日記 虎のDNA
今年は13ゲームも離していたから、優勝確実と思っていたのだが、なかなか野球はうまくいかないものである。
自他共に認めるトラキチで、高校・大学の頃は月2回のペースで甲子園に通っていた僕だが、今年の阪神には感情を抱かなかった。
ここ数年、阪神ファン度が下がっていると嫁にも指摘されていたのだ。確かにそうかもしれないのだ。
試合の結果に一喜一憂しなくなった。
阪神が勝てば次の日は気分よく仕事をし、負ければ次の試合が始まるまでドンヨリした気分で過ごす。それが阪神ファンだと思うのだが、そう言う感情は全く沸かなかったのだ。
もちろん仕事が夕方から夜中が中心になる仕事なので、試合を観る機会は元々少ない。
が、ネットなどで経過・結果をチェックすることも少なくなったし、知っても
「へー」
くらいの感情しか持てない。
僕が中学生の時に、阪神は21年ぶりの優勝をした。
前年からチームにいたランディ・バースが打ちまくって、ついにセリーグで優勝し、日本シリーズでも勝って、日本一になってしまった。
でも、あの当時バースには感謝こそすれ、大好きだったと言うことはない。好きだったのは掛布であり岡田であり真弓であり佐野、北村、吉竹、中田、池田、中西、工藤だった。
今でも北村がどうしているか気になるし、工藤がサンテレビで解説を始めた頃あまりにしゃべらないから「これからやっていけるんだろうか」と不安になった。
そんな感情はバースにも無いし、星野仙一にも野村克也にも抱かない。感謝はしているが。
もちろん、平野、新井、金本、葛城、高橋光にも、抱いていないし、今後抱くこともないだろう。
チームを強くすると言うのは難しい。思った通りに選手は育たないし、我慢して使っていても今はFAでさっさと出て行く。
ジャイアンツの苦悩がわかる気がするのだ。
なまじ人気と資金力があるから、強くする為にできることはすべて行って、そして今の
「勝っても、連勝しても、若手が元気でも、優勝しても売り上げが上がらない」
と言う負のスパイラルに陥ってしまったんだろう。
6月まで勝ちまくっていたとき。特に嬉しくなかった。
甲子園ではタイガースのユニフォームを着た誰かが野球をしていた。
入団した時のことも打てなかった時期も勝てなかった時期も知らない、若者が立っていた。
7月に入り勝てなくなり、8月に追い上げられ、9月には並ばれた。
そんな時も特にハラハラしなかった。
直接対決で3連敗したときも
「アホやなぁ」
としか感じなかった。
どうやら僕が持っていた虎のDNAは消えたようだ。
今はただ、阪神が好きなだけである。
コメント
関東ではスカパーでも見ない限り阪神戦なんて見る機会がありません。
何しろ地上波では巨人・阪神戦すらも放送しないんですから…。
勝負事に“タラレバ”は厳禁ですが、今年ほど「オリンピックが無ければ…」と思う年はないです。
それにしても、先週後半からニュースに接しない生活をしてたので、岡田監督の辞任は驚きました。
潔すぎる気もしますが…。
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あ、いい感じなら嬉しいです(笑)
今は暇なので、こんな事ばかり考えてます。
しかし、阪神はどうなっちゃうんでしょうね。
>ポン太さん
>オリンピックが無ければ…
いや、僕もこれは思います。
でも、言っちゃいけないんですよ。
岡田は・・・来年もう一年やってみて欲しい気がしますね。この失敗を糧にした野球を観てみたい。