プロでないと遅れているとか、そんな話ではない
スポーツチームのあり方は様々だが、ファンにとっては愛するチームが
「独立採算制のスポーツクラブ」
であれば、チームの経営さえ健全であれば存続するので魅力的だろう。
が、それが「進んでいる」とか「遅れている」なんて議論になるのは、あまりに近視眼である。
乱暴な言い方をすれば、プロチームでも企業チームでも両方遅れている。
バレーボールのスーパーリーグ構想を知ったときは
「これ、根回し済んでるのかな?」
と思っていたが、手を挙げるチームがなかったということは、ガチンコで公募したということだと解釈したい。
そういう意味では、好意的に受け止めている。
ただ、今更スポーツ専業選手による独立採算制の「プロ」にこだわるのはナンセンスだ。
働き方が多様化する中、会社員をしながらプレーする人やパートタイマー的にチームに参加するのもありだろう。
逆に将来への保険が「社員選手」だけだと考える選手の意識にも改革は必要だ。
「そんなこと言ったって、生涯賃金とか安定とか考えたら大企業の社員選手がベターでしょ」
という声が聞こえてきそうだが、どの競技でも選手を辞めた後の社員スポーツ選手の離職率は問題になっている。
社員であろうがなかろうが、スポーツ選手と並行して自分のキャリアを積み上げないと、期待した大企業の高待遇は継続しないと思っていい。
面白いリーグを作った競技にファンは集まる。
新しい働き方にうまく対応すれば、選手も集まる。
リーグやチームを作る側も、どうせやるなら野球やサッカーが成功させたモデルをなぞるのではなく、未来の日本社会から「歴史の分岐点となった」と言われるような仕事をしたいだろう。
スポーツに関わるすべての人の、スポーツを愛する全てのメディア人の奮起が必要である。
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